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会員紹介 佐藤 光一((有)都市建築写真事務所)

プロフィール

氏名佐藤 光一 (さとう こういち)
会社名(屋号)(有)都市建築写真事務所
住所東京都中央区
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建築写真家

写真の仕事をなさってるんですよね?
写真もデジタル化になって。フイルムの場合は、現像所に出して、アルバムを貼ったりすれば終わりだったんですよ。
デジタル化になって、後処理をカメラマンの方でやるようになっちゃった。
RAWデータから、後から加工するってことですか?
そうですね。合成っていうと、いろいろ解釈があるんですけど、より自然に見せるってことですね。
一枚の写真でこういう所(喫茶店を指して)を撮ると、暗い所は潰れて、明るい所は白飛びしたりしますよね。それで、窓の方は暗く撮影したのを使い、暗い所は明るく撮影した写真を使います。私の場合は、たいてい3〜9カットの写真を1枚に合成して自然に見せます。それにすごく時間がかかっちゃうんですよ。
それは大変そうですね。
リーマンショック後に、建築業界、他もそうですけど、ガクっと 引き締めになっちゃったんですね。コストカットが強くなった。
「この値段だったらやってもいいよ」って出してくる値段が、安い業者さんがやらせてもらうために出してきたような値段なんですよ。

さらに、デジタル化の合成処理を、どんどん こなさないと、ほしい利益まで出ないんですよね。
だからといって、合成を抜くと、他社と同じになってしまうので。その辺が、いつも悩みの種なんですね。

信じてもらえないかもしれないんですけど、今年も休みがないんですよ、1日も。
え? そんなに?
ここ数年、そういう状態が続いてて、ちょっと精神的にも大変で、どこかで何とかしないといけないと思って、そこで、動画を覚えて、新しいニーズにも対応して何とかできれば、ということで、勉強したり、ビズネットに入ったりしてるところなんですけどね。
ビデオの機材は持ってるんですか?
一眼。一眼動画ですね。EOS 5D mark4。
今日、以前に映したのを持ってきたんで、見ます?

今も、どんどん声をかけたりして、別のお客さんの直しの段階のもあります。それは、ドローンも入れて。
あ、綺麗な写真! さすが、素材が綺麗・・・!! 映像も綺麗ですね。
ちなみに、動画編集は何のソフトを使ってますか?
アドビですね。フォトショップをやってたんで。
私の目指してるのは、WEBの動画をまず軸に考えてるんですけど、そうなるとやっぱり、アフターエフェクトとかアドビでやってる人が圧倒的に多いと思いますよ。どうしてかっていうと、ロゴなんかをイラストレータで渡されるんですよね。それと、実写映像の他に、特殊効果などの面白い表現を入れて目立たせたり、オシャレ感を演出したいというところです。
ビズネットの入会のきっかけは、ビデオサロンですか?
そうです。とにかく知識も経験も足りないんで、いろいろ時間を増やさないといけないということで、現場に触れてる人の近くに行く必要があるんじゃないかなと思って。
たまたまビデオサロンを見てたら、ビデオを持って楽しく、こう、ポーズしている募集を見て、この人たちは優しそうだな、みたいな感じで(笑)

プライベートのことを聞いてみました

写真は、学生の時からやられてたんですか?
大学の時にアルバイトで写真スタジオに入って、それから写真の世界なんです。
4年になっても、何をしたらいいのか見つけられなくて、アルバイトの募集で面白そうなものを探して。写真スタジオのアルバイトに電話したんです。
大学を卒業しても、しばらく そこで働いてました。
大学では、ちなみに どんなことを。
芸術学部の演劇を学んでたんです。
 人人人人人
> 演劇!? <
 Y^Y^Y^Y^Y
演劇って言っても、演劇学科の中の、舞台美術コースっていうのがあるんですよ。舞台美術の中でも、照明と舞台装置で分かれるんですけど。
面接の時にも先生に言われたんですけど、こういうところっていうのは、みんなとやっていけないと続かないとこだよ、って。

私は、大丈夫、みたいなこと言って(笑) でも、やっぱりねぇ、合わないんですね。性格かな。
ちょっと さかのぼっていいですか? 高校時代は、そういうの やられてたんですか?
やってないです。
やってない!? さっきから、ずいぶん無鉄砲な感じですね(笑)
高校を卒業して、建築の専門学校へ行ったんですよ。
建築の専門学校?
大して教えてもらわないのに、どんどん課題ばっかり出てですね。イタリアなんかだと、大学が5年くらいなんですね、建築を学ぶのに。
ところが2年で、店舗の課題、ビルの課題が。数学とか、苦手で・・・建築は好きなんですけど。

時間はかかっても、基礎的な勉強をしてから、ワンステップ上がるようなことをしないといけないと思って、専門学校を卒業してから大学受験を目指し始めたんですよ。私が大学に入学した時は、同年代の人が大学を卒業する時だったですね。
美大受験を目指してデッサンの勉強をしました。それが今、写真のディテールの表現や動画のデザインなどに役立っていると思います。
ちょっと、他の話題にいきましょうか。趣味とかって、あります?
趣味は、写真ですね。
ありゃ、話が変わらない(汗)
写真スタジオに行って → モノクロ現像所に行って → 花は好きだったんで、花の写真を撮って。
→ 婚礼写真をやって → 基礎的なことを身につけたいってことで、学校写真の方に行ったんですよ。
そこでいろいろ、臨海学校だとか、修学旅行だとか。任されるんですね、○○中学校は あなたが行ってよって。

その頃、風景写真に憧れてて、大型カメラ、布をかぶって逆さまに見えるカメラなんですけど、それを買って休みの日に撮りに行ってたんですよ。
大型カメラって、逆さまに見えるんですか。
逆さまに見える。やりにくいですよ〜、ホントに(笑)

「箱根八里」をテーマに撮り続けたんですね。それで写真展をしたんですよ。今はないですけど、銀座にコダックフォトサロンっていうのがあって、審査が通って、個展を2週間やりました。テレビ朝日でも紹介されたんです。
影響を受けている写真家はいらっしゃいますか?
秋山庄太郎さん。
ある会場でデモンストレーションをしてたんですね、花をセットして。その時は、外で撮った背景のパネルの写真を、花の後ろに置いて、実際の花を花瓶に入れてスタジオで撮影のデモンストレーションをしてたんです。
そこで、会場に来てる人で、見たい人がいたら どうぞ覗いていいよって感じで、覗かせてもらったら、すごいんですよ。
すごいの?
まず、品があるんですよ、ファインダーの中に。
何となく、花があって、背景があって、ファインダーを覗かなくても想像ができそうな気がするんですけど・・・。
それと、これとは違いますね。全てのその人のものが凝縮されて、そこに出てるって言うんですかね。
まぁ、何の写真でもそうだとは思いますけどね。
ほぉ・・・
こんな風に、表現できて、すごい素敵なんだな、って。
ありがとうございました。
ありがとうございました。