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よっしーのお手伝い日記(2)

デジタル工房こまち、古民家演奏会

菅澤さん(デジタル工房こまち)が吹奏楽でお世話になっている先生から、古民家で開催する演奏会に誘われたとのこと。仕事の撮影ではないらしい。
菅澤さんは、狭い古民家で照明や音響の十分でない難しい撮影に挑戦しようと考えているらしく、私に声がかかった。

古民家でトランペットとピアノの共演をすると聞いたが、全く想像ができない(笑)
メインになるビデオカメラ1台、予備に小型カメラ1台を用意。映像に関しては、菅澤さんが段取りを考える。
音声は、マイク4本とICレコーダー2台を持っていく。音の収録は私が主導する。

2018年3月24日 埼玉県ときがわ町

11:00ときがわ町の役場で菅澤さんと合流。荷物を積みかえ、菅澤さんの車で現地へ行くことに。
縁側もある立派な古民家だった。すぐ近くには川が(渓流という感じの)流れる。

8畳×3くらいの広さ。
奥にアップライト・ピアノが置いてあり、座敷にお客さん用の椅子が30脚ほど置いてある。
演奏するトランペットの前と、ピアノの横にマイクを設置。演者に邪魔にならないような位置でなるべく近づけて録ることに。
「オンマイクが基本」は以前 会員だった故・松本さんの教え。何てことはない言葉なのだが、マイキングをするときは不思議と口に出てくる。

ICレコーダーには、リミッターを掛け、しかもレベルを変えたバックアップ録音もできるので、音割れの心配はない。
バックアップのために、演者とは離れたメインカメラ横にマイクを設置し、メインカメラに入れる。

ジンバル付きの小型カメラなども使って、古民家の外観、内装などを次々に撮る。
カメラもICレコーダーも電源は使えないことを前提で、すべてバッテリーの運用。

営業用の撮影ではないので、あまり派手にしたくない、とは言っていたが、カメラ4台、マイク4台を設置したので、それなりに目立つ。しかも、マイクは設置されているが、どこからも音は出ないので、違和感もあるだろう。

お客さんも集まり、和気あいあいの中で本番を迎える。いつもよりも幾分、気楽な撮影だ。
演奏する場所は 雰囲気を出していて、けっこう暗い。ゲインを上げて対処する。簡単な照明でもあれば、多少は綺麗になったんだろう。

途中の休憩、お客さんが席につかないうちにトランペットが始まる。それが後半開始の合図だったのだが、面を食らった。カメラは引きにしておいたので、うまく対応ができた。
しかし、菅澤さんが見当たらない。開始してしばらくしても、まだ菅澤さんが姿を見せない。と思ったら、前半とは別の場所で撮影していた。こちらからは死角なだけだった。

菅澤さんのカメラはフリーだ。他の撮影でもそうなのだが、場所を移動して自由に撮影している。時にはステージ前に、時には舞台袖に。本番の時の菅澤さんの行動は読めない。
しかし、時折挿入される それらの映像が、菅澤さんのDVDを面白いものにしている。

自分の仕事は、とりあえず滞りなく終了。メモリカード全てを菅澤さんに渡す。

後日

メモリカードが郵送で返却されてきた。

マイクで録音された音を確認してみる。トランペットもピアノも、きちんと録れていて安心した。
マイクの音を混ぜる時には注意が必要だ。トランペットの音声ファイルにも、ピアノの音が少し入っているし、同様にピアノの音声にもトランペットの音が入っている。無造作に混ぜてしまうと、かえって音が悪くなる場合がある。
調整して、その設定を菅澤さんにアドバイスをする。

音響の条件が整ってない撮影だったが、十分に音声の対応ができたように思う。